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SEOとサブドメインについて|メリット・サブディレクトリとの違いを徹底解説

アイキャッチ SEO・SEO対策

「サブドメインはSEOに不利って本当?」
「サイトの目的ごとにURLを分けたいけれど、どうすれば…」

Webサイト運営において、このような悩みを抱える方は少なくありません。

サイト構造の選択は、SEO効果やブランド戦略に大きな影響を与えます。

この記事では、サブドメインとSEOの関係、サブディレクトリとの違い、それぞれのメリット・デメリットまで、あなたの疑問を解消します。

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  1. サブドメインとは何か?サブディレクトリとの根本的な違い
    1. サブドメインとは?URL構造と技術的な定義
    2. サブディレクトリとは?URL構造(例:example.com/blog)と技術的な定義
    3. サブドメインとサブディレクトリの構造的な違い
    4. ドメイン、ルートドメイン、サブドメイン、サブディレクトリの関係性を整理
    5. サブドメインが利用される主な目的と一般的な使われ方
  2. 【SEOへの影響】Googleはサブドメインとサブディレクトリをどう評価するのか?
    1. 過去のGoogleのサブドメインに対する扱いの変遷
    2. 【重要】2025年現在のGoogle公式見解とSEOにおけるサブドメインの評価
    3. サブドメインはルートドメインのSEOパワーを引き継ぐのか?
    4. E-E-A-Tとサブドメイン戦略の関係性
  3. 【サブドメインのSEOメリット】戦略的活用で得られる5つの大きな利点
    1. メリット1:明確なブランド・テーマの分離と専門性の高いサイト構築
    2. メリット2:特定のキーワード群やターゲット層への強力なアプローチ
    3. メリット3:技術的な柔軟性と独立性の確保
    4. メリット4:メインサイトのペナルティリスクからの分離(限定的な効果)
    5. メリット5:国際SEOにおける多言語・多地域サイト展開の管理容易性
  4. 【サブドメインのSEOデメリットと注意点】導入前に知っておくべき5つのリスクと対策
    1. デメリット1:ルートドメインのSEO評価が直接引き継がれにくく、一から評価構築が必要な場合がある
    2. デメリット2:サイト全体の管理・運用コストの増加
    3. デメリット3:ユーザーエクスペリエンス(UX)の低下リスク
    4. デメリット4:SEO評価が分散し、サイト全体のパワーが弱まる可能性
    5. デメリット5:サブドメイン間の重複コンテンツ発生リスクとその回避策
  5. 【サブドメインvsサブディレクトリ】SEO効果と運用面で徹底比較!どちらを選ぶべきか最終判断
    1. SEO評価の観点での比較:どちらが有利?Googleの現在のスタンス再確認
    2. サイト運用・管理の観点での比較:コスト、手間、技術的制約
    3. ユーザーエクスペリエンス(UX)の観点での比較:分かりやすさ、回遊性
    4. ブランディングの観点での比較:ブランドイメージの統一性と多様性
    5. 【フローチャートで診断】あなたのサイトはサブドメイン?サブディレクトリ?最適な構造を見つける
    6. 【比較表】サブドメインとサブディレクトリのメリット・デメリットが一目でわかるまとめ
  6. 【ケース別・目的別】サブドメインの戦略的活用法と推奨される使い方
    1. ケース1:ブログ運営
    2. ケース2:ECサイト機能の追加
    3. ケース3:多言語・多地域サイト展開
    4. ケース4:会員専用サイト・サポートポータル・コミュニティフォーラム
    5. ケース5:全く異なる事業・ブランドの展開
    6. ケース6:テスト環境・ステージング環境の構築
  7. 【サブドメイン導入・設定】評価を下げないための技術的ポイント
    1. 【ステップ1】適切なDNSレコード(Aレコード、CNAMEレコード)の設定確認
    2. 【ステップ2】GoogleSearchConsoleへの個別プロパティ登録と設定
    3. 【ステップ3】GoogleAnalytics4(GA4)でのクロスドメイン計測設定
    4. 【ステップ4】robots.txtファイルの適切な設定
    5. 【ステップ5】canonicalタグ(rel="canonical")の戦略的かつ適切な使用
    6. 【ステップ6】メインサイトとサブドメイン間の効果的な内部リンク戦略
    7. 【ステップ7】各サブドメインごとのSSL証明書の導入とHTTPS化の徹底
  8. SEOのサブドメインに関するQ&A
    1. Q1.サブドメインとサブディレクトリ、結局SEOに有利なのはどちらですか?
    2. Q2.新規サイトを立ち上げる際、最初からサブドメインで運用するのはSEO的に不利ですか?
    3. Q3.サブドメインの数に上限はありますか?増やしすぎるとペナルティはありますか?
    4. Q4.中古ドメイン(オールドドメイン)をサブドメインとして利用するSEO効果とリスクは?
  9. SEOとサブドメインは戦略次第!

サブドメインとは何か?サブディレクトリとの根本的な違い

サブドメインとは何か?

WebサイトのURL構造を考えるうえで、「サブドメイン」と「サブディレクトリ」の違いを理解することは非常に大切です。

これらは見た目だけでなく、技術的な定義や検索エンジンからの評価にも影響をあたえる可能性があります。

この章では、サブドメインとサブディレクトリそれぞれの基本的な定義、URL構造の具体例、そして両者の関係性や一般的な使われ方について詳しく解説します。

サブドメインとは?URL構造と技術的な定義

サブドメインとは、メインとなるドメイン(ルートドメイン)をさらに細分化するために使われるドメインの一種です。

例えば、example.comというルートドメインがある場合、blog.example.comshop.example.comのように、ルートドメインの前に任意の文字列を追加して作成します。

技術的には、DNS(Domain Name System)設定において、ルートドメインとは別のものとして扱われます。

そのため、サブドメインごとに異なるサーバーを指定したり、異なる設定を適用したりすることが可能です。

サブディレクトリとは?URL構造(例:example.com/blog)と技術的な定義

サブディレクトリとは、ウェブサイトのルートドメインの下層に作成される階層構造のことです。

URLでいうと、example.com/blogexample.com/productsのように、ドメイン名の後に/(スラッシュ)で区切られて表示されます。

これは、コンピューターのフォルダ構造に似ています。

example.comというメインのフォルダの中に、blogproductsといったサブフォルダを作成するイメージです。

技術的には、同じドメイン内に存在する一部として扱われ、通常は同じサーバー上で管理されます。

サブドメインとサブディレクトリの構造的な違い

サブドメインとサブディレクトリの構造の違いを理解しましょう。

ルートドメインを「家(example.com)」に例えると、

  • サブドメイン (shop.example.com)
    家の敷地内に建てた「離れ(店舗)」のようなイメージです。母屋とは別の独立した建物として機能します。
  • サブディレクトリ (example.com/room)
    家の中にある「部屋(特定の部屋)」のようなイメージです。家の一部として存在します。

このように、サブドメインはルートドメインから独立したサイトとして認識されやすく、サブディレクトリはルートドメインの一部として扱われる傾向にあります。

ドメイン、ルートドメイン、サブドメイン、サブディレクトリの関係性を整理

Webサイトの住所にあたるURLは、いくつかの要素で構成されています。

これらの関係性を正しく理解しましょう。

  • ドメイン: example.comのように、インターネット上の住所を示す基本的な文字列です。
  • ルートドメイン: example.comそのものを指し、Webサイトの最も基本的なドメインです。トップレベルドメイン(.com.jpなど)とその一つ前の部分(example)で構成されます。
  • サブドメイン: blog.example.comのように、ルートドメインの前にドットで区切られた文字列が付加されたものです。ルートドメインから派生したドメインといえます。
  • サブディレクトリ: example.com/blogのように、ルートドメインの後にスラッシュで区切られた文字列が付加されたものです。ルートドメインのサイト内の階層を示します。

サブドメインが利用される主な目的と一般的な使われ方

サブドメインは、ウェブサイト内で特定のコンテンツや機能を明確に分離したい場合に利用されます。

主な目的と一般的な使われ方は以下のとおりです。

  • コンテンツのテーマ分離:
    • 例:blog.example.com(ブログ)、support.example.com(サポートページ)
  • 異なるブランドやサービスの展開:
    • 例:service-a.example.comservice-b.example.com
  • 多言語・多地域対応:
    • 例:en.example.com(英語版)、de.example.com(ドイツ語版)
  • 機能の分離:
    • 例:app.example.com(ウェブアプリケーション)、shop.example.com(ECサイト)
  • テスト環境:
    • 例:staging.example.com(公開前のテスト用サイト)

【SEOへの影響】Googleはサブドメインとサブディレクトリをどう評価するのか?

Googleはサブドメインとサブディレクトリをどう評価するのか?

サブドメインとサブディレクトリの選択がSEOにどのような影響をあたえるのかは、多くのサイト運営者が気にする点です。

Googleがこれらをどのように評価してきたのか、そして現在の見解はどうなっているのかを正しく理解することは、適切なサイト構造を選択する上で非常に重要です。

この章では、Googleの評価の変遷、現在の公式見解、ドメインパワーの引き継ぎ、そしてE-E-A-Tとの関連性について解説していきます。

過去のGoogleのサブドメインに対する扱いの変遷

過去において、Googleはサブドメインをルートドメインとは完全に独立した別のサイトとして扱う傾向が強い時期がありました。

そのため、サブドメインはルートドメインが持つSEO評価(ドメインパワーや被リンクの価値など)をほとんど引き継げないと考えられていました。

このため、多くのSEO専門家は、特別な理由がない限り、SEO効果を分散させないためにサブディレクトリの使用を推奨していました。

しかし、Googleのアルゴリズムは常に進化しており、サブドメインの扱いについても変化が見られます。

【重要】2025年現在のGoogle公式見解とSEOにおけるサブドメインの評価

2025年現在、Googleはサブドメインとサブディレクトリのどちらを使用するかについて、「どちらでも構わない」というスタンスを基本としています。

Googleのジョン・ミューラー氏なども、技術的にはどちらの形式でもコンテンツをクロールし、インデックスできると繰り返し述べています。

重要なのは、形式そのものではなく、コンテンツの質、サイト構造の論理性、ユーザーエクスペリエンス、そしてサイト全体のテーマの一貫性です。

Googleは、サイトの内容や目的を理解し、それに応じて評価しようと努めています。

サブドメインはルートドメインのSEOパワーを引き継ぐのか?

サブドメインがルートドメインのSEOパワーをどの程度引き継ぐかについては、状況によるといえます。

かつては「ほとんど引き継がない」とされていましたが、近年Googleは関連性の高いサブドメインとルートドメインをより適切に紐付けて評価するよう進化しています。

完全に独立した別サイトとして扱われるわけではなく、コンテンツのテーマや内部リンク構造、ブランドの関連性などが強ければ、ある程度の評価は共有される可能性があります。

しかし、サブディレクトリほど直接的に評価が統合されるわけではない点には注意が必要です。

E-E-A-Tとサブドメイン戦略の関係性

E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を評価する上で重視する概念です。

サブドメイン戦略は、このE-E-A-Tを高める上で効果的に活用できる場合があります。

例えば、特定の専門分野に特化した情報をサブドメインで展開することで、その分野における専門性や権威性を示しやすくなります。

メインサイトとは異なるテーマであっても、サブドメインで質の高い専門的なコンテンツを提供し続ければ、そのサブドメイン自体のE-E-A-T評価が高まることが期待できます。

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【サブドメインのSEOメリット】戦略的活用で得られる5つの大きな利点

戦略的活用で得られる5つの大きな利点

サブドメインの利用は、SEOにおいて不利になるというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、戦略的に活用することで多くのメリットを享受できます。

特定の目的やサイト構成においては、サブディレクトリよりもサブドメインが適しているケースも少なくありません。

この章では、サブドメインを効果的に使うことで得られる具体的な5つの利点について、詳しく解説していきます。

メリット1:明確なブランド・テーマの分離と専門性の高いサイト構築

サブドメインを利用する最大のメリットの一つは、ブランドやコンテンツのテーマを明確に分離できることです。

例えば、企業サイト(company.com)とは別に、情報発信を目的としたブログをblog.company.comとして運営する場合、読者はURLからそのサイトの目的を直感的に理解しやすくなります

これにより、各サブドメインが特定のテーマに特化した専門性の高いサイトとして認識され、ユーザーにとってもGoogleにとっても内容の焦点が明確になります。

メリット2:特定のキーワード群やターゲット層への強力なアプローチ

サブドメインごとに異なるテーマやターゲット層を設定することで、それぞれに最適化されたSEO戦略を展開しやすくなります。

例えば、若者向けの製品を扱うサブドメインと、シニア向けのサービスを提供するサブドメインでは、狙うべきキーワード群やコンテンツのトーン&マナーも変わってくるでしょう。

このようにテーマを分けることで、各サブドメインが特定のニッチなキーワード群で上位表示を狙いやすくなったり、特定のユーザー層に響くメッセージを発信しやすくなったりします。

メリット3:技術的な柔軟性と独立性の確保

サブドメインは、ルートドメインとは独立したDNS設定を持つため、技術的な柔軟性が高まります。

例えば、メインサイトは静的なHTMLで構築し、ブログ用のサブドメインではWordPressのようなCMSを利用する、といったことが可能です。

また、サブドメインごとに異なるサーバーを利用したり、使用するプログラミング言語やデータベースを分けたりすることもできます。

これにより、各サイトの要件に合わせた最適な技術環境を選択でき、運用や開発の自由度が増します。

メリット4:メインサイトのペナルティリスクからの分離(限定的な効果)

万が一、メインサイトがGoogleから手動ペナルティを受けた場合、サブドメインはその影響を直接的には受けにくいという利点があります。

Googleはサブドメインをある程度独立したサイトとして認識するため、片方のサイトの問題がもう一方に即座に波及するリスクを低減できます。

ただし、これは限定的な効果であり、同一所有者による意図的なガイドライン違反など、悪質なケースではルートドメインとサブドメインが共倒れになる可能性も否定できません。

過信は禁物です。

メリット5:国際SEOにおける多言語・多地域サイト展開の管理容易性

グローバルに事業を展開する企業にとって、多言語・多地域に対応したサイト運営は不可欠です。

サブドメインを利用すると、言語ごとや国ごとにサイトを分離して管理しやすくなります。

例えば、en.example.com(英語サイト)、fr.example.com(フランス語サイト)のように構成できます。

これにより、各地域のターゲットに合わせたコンテンツ提供や、サーバーの物理的な配置の最適化、hreflang属性による適切な言語・地域ターゲティング設定などが容易になり、国際的なSEO戦略を効果的に推進できます。

【サブドメインのSEOデメリットと注意点】導入前に知っておくべき5つのリスクと対策

導入前に知っておくべき5つのリスクと対策

サブドメインには多くのメリットがある一方で、導入や運用にあたってはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

これらを理解せずに安易にサブドメインを利用すると、期待したSEO効果が得られないばかりか、かえってサイト全体の評価を下げてしまう可能性もあります。

この章では、サブドメインを導入する前に知っておくべき5つの主要なリスクと、それらに対する具体的な対策について解説します。

デメリット1:ルートドメインのSEO評価が直接引き継がれにくく、一から評価構築が必要な場合がある

サブドメインは、サブディレクトリと比較してルートドメインのSEO評価(被リンクやドメインエイジなど)が直接的に引き継がれにくい傾向があります。

Googleがサブドメインをある程度独立したサイトとして扱うため、新しいサブドメインはSEOの観点から見ると、ほぼ新規サイトに近い状態から評価を積み上げていく必要がある場合があります。

対策としては、ルートドメインや他の関連サイトから適切に内部リンクを設置し、質の高いコンテンツを発信し続けることがあげられます。

デメリット2:サイト全体の管理・運用コストの増加

サブドメインを複数運営すると、サイト全体の管理・運用コストが増加する可能性があります。

例えば、サブドメインごとにSSL証明書の取得・更新が必要になったり、Google Search ConsoleGoogle Analyticsなどの分析ツールを個別に設定・管理する手間が発生したりします。

対策としては、ワイルドカードSSL証明書を利用してコストを抑える、管理プロセスを標準化するなどの工夫が考えられます。

また、本当にサブドメインが必要か、事前に慎重な検討が必要です。

デメリット3:ユーザーエクスペリエンス(UX)の低下リスク

サブドメイン間でテーマやブランドが大きく異なる場合、ユーザーがサイト間を移動する際に混乱したり、ナビゲーションが複雑に感じられたりする可能性があります。

これはユーザーエクスペリエンス(UX)の低下につながり、間接的にSEO評価にも悪影響をあたえることがあります。

対策としては、各サブドメインのデザインやブランドイメージにある程度の一貫性を持たせる、グローバルナビゲーションを工夫してサイト間の回遊性を高める、などが考えられます。

デメリット4:SEO評価が分散し、サイト全体のパワーが弱まる可能性

サブドメインごとにSEO評価が分散してしまうと、サイト全体のSEOパワーが弱まる可能性があります。

特に、ルートドメインとテーマが近いにもかかわらず安易にサブドメインに分割してしまうと、本来一つのサイトに集約できたはずの被リンクや評価が分散し、各ドメインが中途半端な評価しか得られないという事態も起こりえます。

対策としては、明確な目的と戦略に基づいてサブドメインを利用し、不必要な分割は避けることが重要です。

デメリット5:サブドメイン間の重複コンテンツ発生リスクとその回避策

複数のサブドメインで類似したコンテンツやほぼ同じ内容のコンテンツを公開してしまうと、重複コンテンツとしてGoogleからネガティブな評価を受けるリスクがあります。

例えば、メインサイトの商品説明と、EC用サブドメインの商品説明が酷似している場合などです。

回避策としては、

  • 各サブドメインで提供するコンテンツの独自性を高める
  • canonicalタグを適切に設定して正規のURLをGoogleに伝える
  • noindexタグを利用して重複する可能性のあるページをインデックスさせない

といった対応が求められます。

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【サブドメインvsサブディレクトリ】SEO効果と運用面で徹底比較!どちらを選ぶべきか最終判断

SEO効果と運用面で徹底比較!どちらを選ぶべきか最終判断

サブドメインとサブディレクトリ、どちらを選択すべきかという問題は、多くのウェブ担当者を悩ませるテーマです。

それぞれにメリット・デメリットがあり、サイトの目的や規模、運用体制によって最適な選択は異なります。

この章では、SEO評価、サイト運用・管理、ユーザーエクスペリエンス、ブランディングという4つの観点から両者を徹底比較し、あなたのサイトにどちらが適しているかの最終判断をサポートします。

SEO評価の観点での比較:どちらが有利?Googleの現在のスタンス再確認

SEO評価の観点では、Googleは「サブドメインもサブディレクトリも、どちらの形式でも問題なく扱える」というスタンスを維持しています。

かつてはサブディレクトリの方がSEOに有利という説が根強かったですが、現在では形式そのものよりもコンテンツの質やサイト構造の論理性が重視されます。

ただし、サブディレクトリはルートドメインの評価を直接的に引き継ぎやすいのに対し、サブドメインは独立した評価を受ける傾向があるため、新規に評価を構築する手間が生じる場合があります。

サイト運用・管理の観点での比較:コスト、手間、技術的制約

サイト運用・管理の観点では、一般的にサブディレクトリの方がシンプルでコストを抑えやすい傾向にあります。

SSL証明書は1つで済み、各種分析ツールの設定も一元管理しやすいです。

一方、サブドメインは個別のサーバー設定やCMS導入が可能など技術的柔軟性が高い反面、SSL証明書の追加取得や個別の管理が必要になり、手間やコストが増加する可能性があります。

運用リソースや技術的要件を考慮して選択しましょう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)の観点での比較:分かりやすさ、回遊性

ユーザーエクスペリエンス(UX)の観点では、サイト全体のテーマが一貫している場合はサブディレクトリの方がユーザーにとって分かりやすく、サイト内をスムーズに回遊しやすい傾向があります。

URL構造がシンプルで、同一サイト内であるという認識を持ちやすいためです。

一方、サブドメインはテーマやブランドが明確に異なる場合に、ユーザーに「別の専門サイトに来た」という認識を与えやすく、目的の情報を見つけやすくする効果も期待できます。

ただし、ナビゲーション設計には注意が必要です。

ブランディングの観点での比較:ブランドイメージの統一性と多様性

ブランディングの観点では、サブディレクトリはサイト全体のブランドイメージを統一しやすいという利点があります。

全てのコンテンツが同一ドメイン傘下にあるため、一貫したブランドメッセージを発信しやすくなります。

一方、サブドメインは、メインブランドとは異なる新しいブランドやサービスラインを独立して展開したい場合に有効です。

例えば、brand-x.maincompany.comのように、メインの会社名を残しつつ、新しいブランド名を前面に出すことが可能です。

【フローチャートで診断】あなたのサイトはサブドメイン?サブディレクトリ?最適な構造を見つける

どちらを選ぶべきか迷う場合は、以下のフローチャートであなたの状況を診断してみましょう。

  1. メインサイトと明確に異なるテーマやブランドで展開したいですか?
    • はい → 2へ
    • いいえ → 3へ
  2. 独立したサーバーやCMS、技術環境が必要ですか? または国際展開で言語・地域ごとにサイトを分けたいですか?
    • はい → サブドメイン を検討
    • いいえ → 4へ
  3. メインサイトのテーマを拡張するコンテンツですか?(例: ブログ、特定製品カテゴリ)
    • はい → サブディレクトリ を推奨
    • いいえ → 4へ (目的を再考)
  4. 管理コストや手間を最小限に抑えたいですか?
    • はい → サブディレクトリ の方が一般的に有利
    • いいえ → サブドメイン も選択肢(ただし明確な目的が必要)

このフローチャートはあくまで目安です。

総合的に判断しましょう。

【比較表】サブドメインとサブディレクトリのメリット・デメリットが一目でわかるまとめ

サブドメインとサブディレクトリの主な違いを以下の表にまとめました。

自社の状況と照らし合わせて、最適な選択をするための参考にしてください。

比較項目サブドメイン (blog.example.com)サブディレクトリ (example.com/blog)
SEO評価ルートドメインの評価を引き継ぎにくい場合がある、独立評価の傾向ルートドメインの評価を直接引き継ぎやすい
ドメインパワー分散しやすい可能性集約しやすい
管理コストSSL証明書など個別管理で増加の可能性一般的に低コスト
技術的柔軟性高い(別サーバー、別CMS可)低い(同一サーバー、同一システム内)
ブランディングテーマ・ブランドの明確な分離、専門性のアピールブランドイメージの統一
UXナビゲーションが複雑化する可能性、明確な分離で分かりやすい場合もシンプルで分かりやすい傾向、サイト内回遊性が高い
設定の容易さDNS設定などが必要フォルダ作成のみで比較的容易
Googleのスタンスどちらでも良いどちらでも良い

この表を参考に、ご自身のサイトの目的やリソース、将来的な展望などを総合的に考慮して、最適な構造を選びましょう。

【ケース別・目的別】サブドメインの戦略的活用法と推奨される使い方

サブドメインの戦略的活用法と推奨される使い方

サブドメインは、明確な目的を持って戦略的に活用することで、そのメリットを最大限に引き出すことができます。

どのような場合にサブドメインの利用が適しているのでしょうか。

この章では、具体的なケースや目的別に、サブドメインの推奨される使い方と、その際のポイントを解説します。

ケース1:ブログ運営

企業サイト本体とは異なるテーマの情報を発信したい場合や、ブログを独立したメディアとしてブランド化したい場合、サブドメインの利用が効果的です。

例えば、corporate.com(企業サイト)に対してmedia.corporate.com(オウンドメディア)のように設定します。

これにより、ブログ独自のコンテンツ戦略やSEO施策を展開しやすくなります。

ただし、企業サイトとの関連性が薄い全く無関係なテーマのブログは、ユーザーの混乱を招く可能性があるので注意が必要です。

ケース2:ECサイト機能の追加

既存のコーポレートサイトや情報サイトにEC機能を追加する際、shop.example.com のようにサブドメインでECサイトを構築するケースがあります。

特に、使用するECプラットフォームがメインサイトのシステムと異なる場合や決済システムなどを独立させたい場合に有効です。

これにより、ECサイト専用の機能やセキュリティ要件に対応しやすくなります。

メインサイトからの導線をしっかり確保し、ブランドイメージの統一感を保つことが大切です。

ケース3:多言語・多地域サイト展開

海外の特定の国や言語圏に向けてサイトを展開する場合、サブドメインは有効な選択肢の一つです。

例えば、en.example.com(英語)、jp.example.com(日本語)のように言語ごとにサブドメインを作成します。

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)(例:example.co.uk)も選択肢ですが、ドメイン管理が煩雑になることがあります。

サブドメインで多言語サイトを構築する際は、hreflang属性を正しく設定し、Googleに各ページの言語と地域のターゲットを伝えることがSEO上非常に重要になります。

ケース4:会員専用サイト・サポートポータル・コミュニティフォーラム

会員限定のコンテンツを提供するサイト、顧客向けのサポート情報ポータル、ユーザー同士が交流するコミュニティフォーラムなどは、サブドメインで構築されることがよくあります。

例えば、members.example.comsupport.example.comcommunity.example.comといった形です。

これらの機能はメインサイトとは異なるシステムや認証基盤を必要とすることが多く、サブドメインで分離することで技術的な独立性を保ちやすくなります。

ユーザーが目的の機能にアクセスしやすいよう、分かりやすいナビゲーションを心がけましょう。

ケース5:全く異なる事業・ブランドの展開

企業が複数の全く異なる事業やブランドを展開している場合、それぞれの事業・ブランドごとにサブドメインを利用することが考えられます。

例えば、親会社がparentcompany.comで、その傘下の異なる事業ブランドとしてservice-a.parentcompany.combrand-b.parentcompany.comを運営する形です。

これにより、各ブランドの独自性を際立たせ、それぞれのターゲット市場に合わせたマーケティング戦略を展開できます。

ただし、各サブドメインが独立したサイトとして評価されるため、SEOの観点では個別の努力が必要になります。

ケース6:テスト環境・ステージング環境の構築

ウェブサイトのリニューアルや新しい機能の追加を行う際、公開前にテストを行うための環境(ステージング環境)が必要になります。

このようなテスト環境をstaging.example.comtest.example.comといったサブドメインで構築するのは一般的な方法です。

この際、テスト環境のコンテンツが検索エンジンにインデックスされてしまうと、本番サイトと重複コンテンツの問題を引き起こす可能性があるため、noindexタグを設定したり、パスワード保護をかけたりするなどの対策が必須です。

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【サブドメイン導入・設定】評価を下げないための技術的ポイント

評価を下げないための技術的ポイント

サブドメインを導入し、そのSEO効果を最大限に引き出すためには、適切な技術的設定が不可欠です。

設定を誤ると、検索エンジンに正しく認識されなかったり、意図しない評価を受けたりする可能性があります。

この章では、サブドメインを導入・設定する際に注意すべき7つの重要な技術的ポイントをステップごとに解説します。

【ステップ1】適切なDNSレコード(Aレコード、CNAMEレコード)の設定確認

サブドメインを機能させるための最初のステップは、DNS(Domain Name System)レコードの正しい設定です。

主に以下のいずれかのレコードを設定します。

  • Aレコード: サブドメインを特定のIPアドレスに直接紐付けます。サブドメイン専用のサーバーがある場合に利用します。
  • CNAMEレコード: サブドメインを別のドメイン名(通常はルートドメインや別のサブドメイン)のエイリアス(別名)として設定します。例えば、ルートドメインと同じサーバーコンテンツを参照する場合などに利用します。

設定はドメイン登録業者やDNSホスティングサービスの管理画面から行います。

設定ミスはサイトが表示されなくなる原因になるため、慎重に確認してください。

【ステップ2】GoogleSearchConsoleへの個別プロパティ登録と設定

サブドメインは、Google Search Console(GSC)においてルートドメインとは別のプロパティとして扱われるのが一般的です。

そのため、作成したサブドメインごとにGSCにプロパティを登録し、サイトの状況を監視できるようにする必要があります。

ドメインプロパティでルートドメインを登録している場合は、その下のサブドメインも自動的に含まれますが、URLプレフィックスプロパティで運用している場合は個別の登録を推奨します。

所有権の確認方法(各サブドメインごと)

Google Search Consoleにサブドメインをプロパティとして登録する際、そのサイトの所有権を確認する作業が必要です。

主な確認方法は以下のとおりです。

  • DNSレコード: Googleが指定するTXTレコードなどをDNS設定に追加します。
  • HTMLファイルアップロード: Googleから提供される特定のHTMLファイルをサーバーのルートディレクトリにアップロードします。
  • HTMLタグ: 指定されたメタタグをサブドメインのホームページの<head>セクションに追加します。
  • Google Analyticsトラッキングコード: GAのトラッキングコードを利用して確認します(非同期トラッキングコード使用時)。
  • Googleタグマネージャコンテナスニペット: GTMを利用している場合に選択できます。

サブドメインごとに適切な方法で所有権を確認しましょう。

ターゲット国設定(必要な場合)

特定の国や地域をターゲットとするサブドメインを運営する場合(例:de.example.com でドイツをターゲット)、Google Search Consoleで国際ターゲティング設定を行うことが推奨されます。

「以前のツールとレポート」内にある「インターナショナルターゲティング」から、対象のサブドメインプロパティでターゲットユーザーの国を選択できます。

これにより、Googleはそのサブドメインがどの地域のユーザーに向けたものかをより正確に理解しやすくなります。

ただし、ccTLD(例: .de)を使用している場合は自動的に国が認識されるため、この設定は不要です。

XMLサイトマップの作成と送信(各サブドメインごと)

XMLサイトマップは、ウェブサイト内のページのリストを検索エンジンに伝えるファイルです。

サブドメインを作成した場合、そのサブドメイン専用のXMLサイトマップを作成し、Google Search Console経由で送信することが重要です。

これにより、Googleのクローラーがサブドメイン内の新しいページや更新されたページを効率的に発見し、インデックスする手助けになります。

各サブドメインのコンテンツ構造を正確に反映したサイトマップを用意しましょう。

【ステップ3】GoogleAnalytics4(GA4)でのクロスドメイン計測設定

ルートドメインとサブドメイン間でユーザーの行動を連続して計測したい場合(例えば、メインサイトからサブドメインのECサイトへ遷移して購入に至るケースなど)、Google Analytics 4(GA4)でクロスドメイン計測の設定が必要になることがあります。

GA4では、同一ルートドメイン下のサブドメイン間の計測は通常自動的に処理されますが、設定が正しく行われているか、「データストリーム」の「タグ設定を行う」から「ドメインの設定」で対象ドメインがリストに含まれているか確認しましょう。

意図せずセッションが途切れる場合は設定を見直してください。

【ステップ4】robots.txtファイルの適切な設定

robots.txtファイルは、検索エンジンのクローラーに対して、サイト内のどのページをクロールしてほしくないかを指示するファイルです。

サブドメインごとに、そのサブドメインのルートディレクトリ(例:blog.example.com/robots.txt)に設置する必要があります。

例えば、テスト環境のサブドメインや、検索結果に表示させたくない特定のディレクトリなどをDisallow指示でクロール対象から除外します。

XMLサイトマップの場所をSitemap:ディレクティブで指定することも推奨されます。

【ステップ5】canonicalタグ(rel="canonical")の戦略的かつ適切な使用

rel="canonical"タグは、内容が重複または類似している複数のURLの中で、どれが正規の(評価を集中させたい)ページであるかを検索エンジンに伝えるためのものです。

サブドメイン間でコンテンツが類似する可能性がある場合や、パラメータ付きURLなどが発生する場合には、このタグを適切に使用して重複コンテンツ問題を避ける必要があります。

例えば、ある製品ページがメインサイトとECサブドメインの両方に存在する場合、どちらか一方を正規として指定します。

意図しない評価分散を防ぐために重要な設定です。

【ステップ6】メインサイトとサブドメイン間の効果的な内部リンク戦略

メインサイトとサブドメイン、あるいはサブドメイン同士は、お互いに関連性がある場合、適切に内部リンクで結びつけることがSEO上効果的です。

これにより、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、リンクジュース(ページの評価)がサイト群全体に行き渡りやすくなります。

例えば、メインサイトのナビゲーションにサブドメインへのリンクを設置したり、関連するコンテンツ間で相互にリンクを貼ったりします。

ただし、無関係なリンクを無闇に増やすのではなく、ユーザーにとって自然で役立つ形で設置しましょう。

【ステップ7】各サブドメインごとのSSL証明書の導入とHTTPS化の徹底

現在、ウェブサイトの常時SSL化(HTTPS化)は、セキュリティ確保の観点からもSEOの観点からも必須です。

サブドメインを作成した場合も、それぞれのサブドメインに対してSSL証明書を導入し、HTTPSでアクセスできるように設定する必要があります。

ワイルドカードSSL証明書を利用すると、一つの証明書で同一階層の複数のサブドメインに対応できるため、管理コストを削減できます。

ブラウザで「保護されていない通信」と表示されないよう、全てのサブドメインでHTTPS化を徹底しましょう。

SEOのサブドメインに関するQ&A

サブドメインのSEOに関しては、多くのウェブ担当者が様々な疑問や悩みを抱えています。

ここでは、特に頻繁に寄せられる質問と、回答をQ&A形式でまとめました。

Q1.サブドメインとサブディレクトリ、結局SEOに有利なのはどちらですか?

2025年現在、Googleの公式な見解としては、「サブドメインもサブディレクトリも、SEOの観点からどちらが本質的に有利・不利ということはない」とされています。

Googleはどちらの構造でもコンテンツを適切にクロールし、インデックスできます。

重要なのは形式ではなく、コンテンツの質、サイト構造の論理性、ユーザーエクスペリエンス、そしてサイト全体の目的との整合性です。

ただし、一般的にサブディレクトリの方がルートドメインの評価を引き継ぎやすい傾向があるため、明確な分離の必要性がなければサブディレクトリが選択されることが多いです。

Q2.新規サイトを立ち上げる際、最初からサブドメインで運用するのはSEO的に不利ですか?

必ずしも不利になるわけではありません。

新規サイトを立ち上げる際に、明確な目的があってサブドメイン構成にするのであれば問題ありません。

ただし、サブドメインはルートドメインとは別個にSEO評価を積み上げていく側面があるため、最初から評価が分散する可能性は考慮に入れるべきです。

リソースが限られている場合や、サイト全体のドメインパワーを早期に高めたい場合は、まずルートドメインとサブディレクトリで実績を積み、必要に応じて将来的にサブドメイン化を検討するという進め方もあります。

Q3.サブドメインの数に上限はありますか?増やしすぎるとペナルティはありますか?

技術的には、DNSで設定できるサブドメインの数に明確な上限は非常に多いか、実質的にないといえます。

しかし、SEOの観点からは、意味なく大量のサブドメインを作成することは推奨されません

サブドメインを増やしすぎること自体が直接的なペナルティに繋がるわけではありませんが、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

  • SEO評価の過度な分散: 各サブドメインの力が弱まる。
  • 管理コストの増大: SSL証明書、各種設定など。
  • ユーザーエクスペリエンスの低下: サイト構造が複雑になりすぎる。
  • 低品質コンテンツの量産: Googleからの評価低下リスク。

重要なのは数ではなく、各サブドメインが存在する明確な理由と価値です。

Q4.中古ドメイン(オールドドメイン)をサブドメインとして利用するSEO効果とリスクは?

過去に運用実績のある中古ドメイン(オールドドメイン)をサブドメインの利用は、SEO効果が期待できる場合もありますが、大きなリスクも伴います

期待できる効果

  • 過去のドメインが良質な被リンクやある程度のドメインオーソリティを持っていれば、それを引き継げる可能性がある。

リスク

  • 過去にスパム行為などでペナルティを受けていたドメインの場合、その悪影響を引き継いでしまう。
  • ドメインの過去のテーマと新しいコンテンツの関連性が低い場合、評価されにくい。
  • Googleは中古ドメインの不自然な利用を検知する能力を高めている。

利用する場合は、ドメインの過去の履歴を徹底的に調査し、慎重に判断する必要があります。

基本的には推奨されません。

SEOとサブドメインは戦略次第!

本記事では、SEOにおけるサブドメインの役割、サブディレクトリとの違い、メリット・デメリット、そして効果的な使い方と設定方法について詳細に解説してきました。

「サブドメインはSEOに不利」という単純な話ではなく、明確な目的と戦略に基づけば強力な武器になりうることがご理解いただけたかと思います。

サイト構造の選択は一度行うと変更が難しいため、慎重な判断が求められます。

もし具体的なサイト構造の判断やSEO戦略でお困りのことがあれば、ぜひ弊社にご相談ください。

専門的な知見から、最適な解決策をご提案します。

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